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2022/11/10 23:56

このたび商品の価格を見直し、実質10-20%ほどの値上げをさせていただきました。


決断にはきっかけがありました。
先日朝市でいつも買わせていただいている平飼い卵の生産者さんと直接お会いでき、「いつも本当にありがとうございます!いろいろ試したけれど、こちらの卵がぴかいち好きなんです!!」と熱い想いを伝えたところ、「嬉しいです。でも来春でもうやめようと思って…」と、突然の廃業予告。「エサの値段が上がって上がって、値上げもしたけど、どうやっても大赤字でやっていけない」そうなのです。

やっと見つけた黄身がレモン色の最高の卵。しかも近所と言える距離の集落で、歳をとった鶏さんも大切に育てて採卵し「お歳だから卵の殻が薄くて、白身の弾力も少な目だけど」と里まで運んできてくれる貴重な卵屋さん。1個からばら売りもしてくださって、なんだか本当に「愛」を感じる。とってもとっても気に入って「もう卵は安泰だ」と思っていたのにな…。たとえ2倍の値段にしてでも続けてほしいと思う気持ちは山々ですが、おじさんもおばさんも高齢でもあるし無理は言えないです。

そこで「はっ」と思ったこと。
いいと思った素材は適正な価格で購入し続けたい。愛ある素材で納得いくおやつを作っていたい。そのためには商品の価格もきちんと上げるべき時は上げるべきじゃないか。卵だけでなく、どの素材も同じこと。
卵は春までありがたく買わせていただこう。どんな風に鶏さんたちが暮らしているのか、お願いして見せてもらいにも行こう。一人でも多くの人に、おじさんおばさんが10年以上育ててきたこだわりの卵を知ってもらいたい。そうやって身の回りが愛ある素材で満たされていけば嬉しいなあと思うのです。


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